せっかく気に入って買った財布なのに気づいたら黒ずみが…
最初買った時と財布の色が変わった気がする…
など財布の汚れが気になったことがある人は多いのではないでしょうか。
実は財布は定期的にメンテナンスすることで綺麗な状態で長持ちすることが多いのです。
革財布は使えば使うほど味がでてきます。
財布を綺麗にするとお金が溜まる(金運がアップする)という話もあります。
正しいメンテナンス方法を知って、美しく財布を使いましょう。
ここでは財布のメンテナンス方法・財布の素材別の汚れの落とし方を汚れの種類別に詳しく説明していきます。
Contents
財布をメンテナンスしたほうがよい理由
金運アップのためには財布を綺麗に使うということが大切だという話をみなさんも一度は耳にした、目にしたことがあるのではないでしょうか。
毎日使う財布が汚れていると使うたびにがっくりくるかもしれません。
大切なお金を扱う財布を綺麗にすることが、金運アップにつながるのです。
また、財布を正しくメンテナンスすることで艶を保った状態を長い間維持することができます。
当然使用できる期間も長くなるでしょう。
お気に入りの財布を長く使うためにメンテナンスは重要です。
財布のお手入れの基本
財布を美しく長く使うためには日常的なお手入れが大切です。
どの素材の財布でも月に1回程度はお掃除などメンテナンスをするようにしましょう。
革はメンテナンスしなければ汚れるだけでなく、乾燥によってひび割れが起こったり退色してしまうこともあります。
では、これから財布の日常的なお手入れ方法について素材別に詳しく説明していきます。
革製品のメンテナンスで持っていた方がよい物
メンテナンスグッズ | 目的 | 特徴 |
---|---|---|
革専用クリーナー | 革の汚れを落とすために使用する | 弱酸性・中性・アルカリ性の3種類があるので、汚れの種類や程度・革の種類によって選ぶのがおすすめ |
革専用クリーム | 革の艶を出す革に栄養を与える汚れを落とす | クリームの種類によって仕上がりが変わる |
革専用ブラシ | 汚れを落とすクリームをなじませる | 革を傷つけないために柔らかい素材でできている |
革専用消しゴム | 黒ずみ・汚れを落とす | 手軽に汚れを落とすことが出来る |
革用防水スプレー | 革の防水性を高める | 水に弱い革を守る |
このようなケア商品を持っていれば定期的なメンテナンスや簡単な汚れに対処しやすいです。
革財布を購入した時は同時にケア商品も購入すると良いでしょう。
また、このようなケア商品は革のバックなど他の革製品にも使用できるので、革製品をお使いの方にもおすすめです。
財布の生地によってメンテナンス道具が違う
財布は革・合皮・布でできているものが多いです。
それぞれに起きやすいトラブル・メンテナンスに必要な物は違います。
これから、生地別のトラブルとメンテナンスに必要な物について説明します。
財布の種類 | 起こりやすいトラブル | 汚れ取りに必要な物 |
---|---|---|
革 | 黒ずみ しみ インク染み 傷 カビ | 革専用クリーナー 革専用クリーム 革専用消しゴム 革専用ブラシ 防水スプレー (アルコール) |
合皮 | 黒ずみ インク染み カビ | 中性洗剤 クレンジングオイル 消しゴム |
布 | 黒ずみ カビ | 中性洗剤 |
汚れの種類・程度にもよりますが、ご家庭で財布のお掃除をする時にはこのような物を使います。
財布の生地によってメンテナンスで使用するものが違うのでご注意ください。
では、次に素材別の定期的なメンテナンス方法について説明していきます。
革財布の基本的なお手入れ方法
革財布の基本的なお手入れ方法を説明していきます。
艶のある状態をキープするためには月1回程度は定期メンテナンスを行いましょう。
必要なもの
- タオル
- 乾いた布か革専用ブラシ
- 革専用クリーナー
- 革専用クリーム
- (防水スプレー)
手順
- 財布の中身を出す
- 乾いた布もしくは革専用ブラシで財布のホコリや汚れを払う
- 革を傷つけない程度の強さで行いましょう。
- 固く絞ったタオルで財布全体を拭く
- 革は水に弱いので必ず固く絞りましょう。
- 革専用のクリーナーで財布全体を拭く
- 革専用保湿クリームを薄く財布全体に伸ばす
- クリームにもたくさん種類があるので、何を購入したらよいか迷った場合はデリケートクリームを購入しましょう。
- 防水スプレーでコーティングする(防水スプレーがなければ省いてもよい)
布財布の基本的なお手入れ方法
布の財布は汚れが付きやすくカビも生えやすいので、定期的にメンテナンスして使いましょう。
革財布と同じく月1回程度のメンテナンスをおすすめします。
必要なもの
- タオル数枚
- 中性洗剤
手順
- 財布の中身を出す
- 乾いた布、もしくタオルで財布のホコリや汚れを払う
- 固く絞ったタオルで財布全体を拭く
- 汚れている部分があれば中性洗剤を染み込ませたタオルで拭く
- 水で濡らしたタオルで洗剤を拭き取る
- 洗剤が残るとシミの原因になるのでしっかりと拭き取るようにしましょう。
エナメル財布の基本的なお手入れ方法
光沢のあるエナメルはとてもきれいな素材です。
エナメルは美しい素材ですが傷が付きやすいのでメンテナンス時には注意が必要です。
優しく丁寧にメンテナンスしましょう。
また、定期的なメンテナンスは月1回程度行うのがおすすめです。
必要なもの
- タオル数枚
- エナメル専用クリーナー
手順
- 財布の中身を出す
- 乾いた布、もしくタオルで財布のホコリや汚れを払う
- 固く絞ったタオルで財布全体を拭く
- 汚れている部分があればエナメル専用クリーナーで拭く
*汚れがひどい時はエナメル専用クリーナーを使用して下さい。
エナメルは扱いが難しい素材なので、他の洗剤は使わないようにしましょう。
革財布の汚れの落とし方(汚れ別)
次に、革財布が汚れた時のお掃除方法を汚れの種類別に説明していきます。
革財布が汚れてしまっても焦らず正しい方法でケアしてみましょう。
手垢・皮脂による汚れ
毎日手で触ることが多い財布にはどうしても手垢や皮脂に汚れがついてしまします。
手垢や皮脂による汚れは放っておくと黒ずみになってしまいます。
気づいた時にケアするようにしましょう。
必要な物
- 革専用クリーナー
- 革専用クリーム
- クロス(柔らかい布)
- (革専用ブラシ)
手順
- クロス(革専用ブラシ)で財布の表面のほこり・汚れを落とす
- レザー用クリーナーをクロス(もしくは柔らかい布)に付け、財布の表面に塗る
- レザー用クリーナーが乾いてから、レザー用クリームを財布の表面に塗る
- レザー用クリームを乾かす
カード擦れによる汚れ
カードを収納する部分も黒ずみやすいところです。
カードに書いた名前のインクが財布自体に移ってしまうこと黒ずみの原因に挙げられます。
必要な物
- 革専用消しゴム
- 革専用クリーナー
- 革専用クリーム
- クロス(柔らかい布)
- (革専用ブラシ)
手順
- クロス(革専用ブラシ)で財布の表面のほこり・汚れを落とす
- 革専用消しゴムで黒くなっている部分を擦る
- 消しゴムのかすを払う
- 革専用クリーナーをクロス(もしくは柔らかい布)に付け、財布の表面に塗る
- 3で黒ずみが消えた場合は省いてもよいです。
- 革専用クリーナーが乾いてから、革専用クリームを財布の表面に塗る
- 革専用クリームを乾かす
水のシミ
急な雨でカバンが塗れて財布にシミができてしまうということはよくあります。
そのような時も焦らず対処すれば本格的なシミになることはないでしょう。
必要な物
- 革専用用クリーム
- クロス(柔らかい布)
- (革専用ブラシ)
手順
- クロス(革専用ブラシ)で財布の表面のほこり・汚れを落とす
- 革専用クリーナーが乾いてから、革専用クリームを財布の表面に塗る
- クリームの量が多い場合は乾いた布で拭きとりましょう。
- 革専用クリームを乾かす
硬貨による黒ずみ
気が付いたら小銭入れの中が黒くなっていて驚いた方もいるのではないでしょうか。
普段あまり気にすることがない小銭入れはよく見ると黒ずんでしまっていることも多いです。
小銭入れの黒ずみは硬貨に付いている手垢・皮脂が原因です。
小銭入れの中も一度綺麗にしてすっきりさせましょう。
必要な物
- 革専用クリーナー
- 革専用クリーム
- クロス(もしくは柔らかい布)
- (革専用ブラシ)
小銭入れの黒ずみケアの手順
- クロス(革専用ブラシ)で小銭入れのほこり・汚れを落とす
- 革専用クリーナーを小銭入れ部分に塗る
- 革専用クリーナーが乾いてから、革専用クリームを小銭入れ部分に塗る
- クリームの量が多い場合は乾いた布で拭きとりましょう。
- 革専用クリームを乾かす
ただし、小銭入れ部分の「白い汚れ」はクリーナーでは落ちません。
「白い汚れ」は傷・色落ちが原因なので、革専用クリームでケアをするのが良いでしょう。
ボールペンの汚れ
カバンに入れていたボールペンのインクが革財布についてしまって焦った方もいるでしょう。
ボールペンの汚れも焦らず正しく対処することで目立たなくすることができます。
必要な物
- 革専用消しゴム
- 革専用クリーム
- クロス(もしくは柔らかい布)
手順
- 革専用消しゴムでインクが付いた部分を擦る
- 強い力で消すとシミになってしまうので、優しく丁寧に行いましょう。
- 消しゴムのかすを払う
- 革専用クリーナーが乾いてから、革専用クリームを財布の表面に塗る
- 革専用クリームを乾かす
ボールペンによってできた凹みは自分で直すのは難しいです。
どうしても気になる場合は革製品の修理店で相談してみましょう。
カビ
革は油分と水分の両方を含んでいるため、カビが生えやすい生地です。
カビの状態によっては自分でケアできない場合もあります。
一度自分でケアしてみて、それでもカビが落ちない場合は革専門のクリーニング業者に頼んでみることをおすすめします。
必要な物
- 革専用クリーナー
- クロス(もしくは柔らかい布)
手順
- 水に濡らして固く絞ったクロス(もしくは柔らかい布)で財布の表面のカビを落とす
- クロスで拭くときはゴシゴシ擦らずポンポンと優しくたたくように拭き取りましょう。
- 直射日光の当たらない風通しの良い場所で乾かす
- 革専用クリーナーを財布全体に塗って乾かす
革専用クリームは使用しないでください。
革専用クリームはカビの栄養になる可能性があるので、カビケアの際は使わないようにしましょう。
このケアでもカビが落ちない場合はアルコール消毒液を綿棒に付けて少しずつカビに塗りましょう。
アルコールは革にシミを残してしまう場合があるので、目立たない部分で一度テストしてシミならないか確かめてから使用しましょう。
それでもカビが取れない場合は、革専用クリーニング業者でプロにケアしてもらうのがおすすめです。
小さな傷
革財布に傷がついたときは革専用クリームでケアしましょう。
ただし、傷の程度によっては自分で直すのが難しい場合もあるので、その時は革専用修理業者に相談しましょう。
必要な物
- 革専用クリーナー
- 革専用用クリーム
- クロス(もしくは柔らかい布)
- (革専用ブラシ)
手順
- クロス(革専用ブラシ)で財布の表面のほこり・汚れを落とす
- 革専用クリーナーを財布全体に塗る
- 革専用クリーナーが乾いてから、革専用クリームを財布全体に塗る
- クリームの量が多い場合は乾いた布で拭きとりましょう。
- 革専用クリームを乾かす
色落ち・かすれた傷
革財布は長い間使うと色褪せてきます。
色褪せや色落ちも自宅でケアしようと思えば革用マニキュアや色つきの革用クリームでケアすることは可能です。
しかし、元の革の色と合わなかったり、うまく色が入らなかったりとなかなか難しいので、できれば革専用クリーニング業者か革専用修理業者で相談してみましょう。
革財布の汚れ落としでこれだけは気を付けて
アルコールを使用しない
先ほどカビの取り方のところでひどいカビがある際はアルコールで少しずつ拭き取るようにと説明しました。
しかし、アルコールは革を傷めてしまうことがあるので、できるだけ使用を控えましょう。
汚れたからといってむやみにアルコールで拭くのは止めましょう。
アルコールと革の相性が悪い理由
- アルコールは水分を蒸発させるので革が乾燥してしまうから
- 色落ちの原因になるから
- シミの原因になるから
たわしを使用しない
革専用クリームを財布に塗りこむときに革専用ブラシを使用することがあります。
稀に革専用ブラシと似た形状であるということでたわしを使用する方がいますが、それは止めましょう。
たわしは革より硬いため、革に傷をつけてしまいます。
水洗いはしない
革専用クリーニング業者では水洗いをするところもあります。
しかし家庭での水洗いは控えましょう。
型崩れ・色落ち・カビ・シミの原因になります。
どうしても水洗いで汚れを取りたい時は革専用クリーニング業者にお願いしましょう。
直射日光・ドライヤーで乾かさない
革財布を乾かす時に直射日光やドライヤーを使用して乾かすのは止めましょう。
直射日光で乾かすと型崩れ・色落ちの原因になります。
乾かす時は日の当たらない風通しのよい場所で乾かしましょう。
また、ドライヤーで乾かすと乾燥しすぎてひび割れたり型崩れを起こしてしまったりすることがあります。
ドライヤーは使用せず、自然に乾かしましょう。
合皮財布の汚れの落とし方(汚れ別)
合皮は水に強い特徴があります。
合皮財布は革財布と比べると自宅でケアしやすいです。
黒ずみ
合皮の財布も革財布と同様、手垢や皮脂によって黒ずんでしまうことがあります。
では、合皮財布の黒ずみケア方法をご紹介します。
黒ずみケアで必要な物
- 布もしくはタオル数枚
- 消しゴム
- 中性洗剤
黒ずみケアの手順
- 乾いた布やタオルで財布全体を拭く
- 黒ずんだ部分を消しゴムで軽く擦る
- 2で汚れが取れなかったら、水で濡らしたタオルに中性洗剤を含ませ、そのタオルで黒ずみ部分を拭く
- 水で濡らしたタオルをきつく絞り、そのタオルで中性洗剤が付いている部分を拭く
中性洗剤を使用する時、財布によっては色落ちを起こす可能性があります。
必ず目立たないところで色落ちしないかどうか確認してから行いましょう。
ボールペン
いつどこで付いたのか気づかないうちに付いてしまうのがボールペンのインクです。
ボールペンのインクのシミを見つけた時は焦らず家にあるもので対処してみましょう。
必要な物
- コットン
- 綿棒
- クレンジングオイル
手順
- 綿棒にクレンジングオイルを染み込ませる
- ボールペンが付いた部分に綿棒でクレンジングオイルを塗る
- コットンで拭き取る
- 消えるまで2,3を繰り返す
クレンジングオイルを使用する時、財布によっては色落ちを起こす可能性があります。
必ず目立たないところで色落ちしないか確認してから行いましょう。
布財布の汚れの落とし方(汚れ別)
布記事も比較的水に強いという特徴があります。
汚れに気付いた時は家にあるもので簡単にケアしましょう。
黒ずみ
布財布も革・合皮生地と同じで黒ずみやすいです。
布財布も家で簡単にケアしてみましょう。
必要な物
- タオル数枚
- 中性洗剤
手順
- タオルを水で濡らす
- 1のタオルに中性洗剤を含ませ、汚れ部分を拭く
- 水で濡らしたタオルで洗剤を拭き取る
- 水分を乾かす(水分が多い場合はタオルやキッチンペーパーで水分を拭き取る)
中性洗剤を使用する時はタオルになじませてから拭くようにしましょう。
直接生地につけるとしみの原因になります。
革専門クリーニング
革財布はおしゃれで長持ちするということで大変人気ですが、自分でケアするのは難しい場合もあります。
自宅ケアが難しい場合
- カビが取れない
- 色落ちがひどい
- 大切な財布なので慎重に扱いたい
- 傷がひどい
- 匂いが取れない
など、自分でのケアが難しい場合は革専用のクリーニング業者に頼んでみるのもおすすめです。
やはりプロは革製品の扱いに慣れているため、自分でやるより安心できます。
また、自分ではなかなか水洗いできないため、家でのメンテナンスでは匂いまで取ることは難しいです。
財布の匂いが気になる方も革専用のクリーニングがおすすめです。
まとめ
あまり知られていませんが財布は定期的にメンテナンスした方がよい物です。
メンテナンスをすることで綺麗に長く使えます。
財布を綺麗に使うと金運がアップするという話も有名です。
自分で簡単にメンテナンスをして美しく保ちましょう。
また、メンテナンスをしていても汚れてしまうことがあります。
そのような時は正しいお掃除方法で丁寧にケアしてみましょう。
間違った方法でケアするとさらに状態を悪化させることにつながりかねません。
繊細な素材を使うことが多い財布をケアする時は、正しい方法でケアすることが大切です。
お気に入りの財布を自分でお掃除するのが怖い、自分ではどうにも対処できない汚れがあるなど、革財布のケアで困ったときは専門のクリーニング業者に頼んでみましょう。
専門の業者の方なら安心して任せられます。
大切な財布を美しく大事に使用して、気持ちよく過ごしましょう。